家を売るタイミングはいつ？不動産売却時期の考え方⑤

家を売るタイミングはいつ？不動産売却のベストな判断基準を解説

家を好条件で売るには売却のタイミングが重要となります。「家を売るタイミングはいつ？不動産売却時期の考え方」のシリーズでは、不動産売却について「市況」「税金」「金利」「築年数」の観点から、のベストタイミングを見極めるポイントをご紹介します。この記事では「金利」について解説していきます。

築年数について

住宅の価値は、一般的に築年数が経過するほど下がるため、築浅の物件ほど高く売れる傾向があります。ただし、「マンション」と「一戸建て」では築年数による価格の下がり方や売りやすいタイミングが異なるため、それぞれに適した売却時期を見極めることが重要です。

■ マンションの売却タイミング

マンションの場合、築25年以内での売却が目安とされています。
公益財団法人東日本不動産流通機構の「築年数から見た首都圏の不動産流通市場（2023年）」によれば、中古マンションの平均価格は築年数とともに少しずつ下落していき、築25年を超えると価格下落が特に顕著になることが分かっています。

■ 一戸建ての売却タイミング

一戸建ての場合は、築30年以内の売却が推奨されます。
同調査によると、中古一戸建ても築年数とともに価値が落ちていき、築30年を過ぎると価格の下落がより大きくなる傾向があります。

■ 共通して注目すべき築年帯

興味深いのは、築年数がある程度経っていても「売れやすい築年帯」が存在することです。2023年の成約データでは、

・マンションでは築41年以上

・一戸建てでは築6年〜10年
　の物件の成約率が最も高くなっていました。

これは、新築物件の専有面積が年々狭くなっていることが背景にあると考えられます。その結果、購入者がコストに対して広い住居を求める傾向が強くなり、築年数が経っていても広さに魅力を感じて選ばれるケースが増えているのです。

最後に

このように、築年数は住宅の価値や売れやすさに大きく影響しますが、必ずしも「築浅＝売りやすい」とは限らない場合もあります。売却を検討する際は、築年数の他に立地や広さ、周辺環境なども含めて総合的に判断することが大切です。

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