残置物はどうすればいい？ 不動産売却時の残置物の処分について

不動産売却時の「残置物（ざんちぶつ）」とは、売主が物件内に残した家具や家電、生活用品などの「不要物」のことを指します。これらは売却時にトラブルになりやすいため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。

 

🔍 残置物とは？

◆ 定義：

売却する不動産に置きっぱなしにされている家具・家電・雑貨・ゴミなどを指します。

◆残置物の 例：

・家具（ソファ、タンス、ベッドなど）

・家電（冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど）

・雑貨（日用品、衣類、食器など）

・廃棄物（ゴミ、不要な資材や工具など）

 

 

❗ 残置物が引き起こすトラブル

 

1．買主とのトラブル

・「物件は空の状態で引き渡される」と思っていた買主との間でトラブルが発生することがあります。

・特にゴミ屋敷や空き家放置物件では、撤去費用をめぐる紛争に発展しがち。

2．引渡し遅延

・残置物の撤去が間に合わず、引き渡しが遅れると、契約違反となる可能性も。

3．瑕疵担保責任の問題

・不要なものが残っていたことで「契約不適合責任」が問われるケースがあります。

 

✅ 売却前にやるべきこと

1. 残置物の有無を確認

物件内をチェックして「何を持ち出すか」「何を残すか」を明確にしましょう。

2. 「残置物なし」が原則

 原則として、不動産は「残置物なし」で引き渡すのが一般的。
 ただし、希望により「そのままで良い」とする買主がいる場合は、事前合意が必要です。

3. 契約書に明記する

「残置物はすべて売主の責任で撤去する」と記載することでトラブルを防げます。
　- どうしても残す場合は「残置物リスト」を作成し、買主の同意を得ることが必須。

4. 専門業者による処分

量が多い場合は「遺品整理業者」や「不用品回収業者」に依頼するのが効率的です。

 

🧹 残置物を撤去する4つの主な方法

① 自分で処分する（費用を抑えたい方向け）

方法：

・可燃ゴミ・粗大ゴミとして自治体に出す

・指定の清掃センターに自己搬入

・リサイクルショップに持ち込む

メリット：

・費用が最も安く済む

デメリット：

・時間と労力がかかる

・家電リサイクル法の対象品（冷蔵庫・洗濯機・TV・エアコンなど）は別途費用と手続きが必要

 

② 不用品回収業者に依頼する（スピード重視）

方法：

・民間の不用品回収業者に一括処分を依頼

メリット：

・見積もりから処分まで迅速

・仕分け不要で丸投げ可能

デメリット：

・業者により料金差あり（悪質業者に注意）

・軽トラック1台分：約2～5万円〜が相場​​​​​​​

 

③ 遺品整理業者・生前整理業者を使う（大量・高齢者対応向け）

方法：

・整理・供養・清掃などをセットで行ってくれる専門業者に依頼

メリット：

・整理しながら形見分け・貴重品の探索も可能

・相続物件や空き家の片付けに最適

デメリット：

・費用は高め（2LDKで10万〜30万円前後が目安）

 

④ ハウスクリーニング・リフォーム会社に一括依頼（売却準備を兼ねて）

方法：

・不用品処分、清掃、修繕をまとめて依頼可能な業者に任せる

メリット：

・売却前提のリフォーム・美装も同時に対応可能

デメリット：

・清掃目的が強く、処分量が多いと割高になることも

 

 

 

💡 特殊なケース

・空き家・相続物件の場合

相続人が遠方で整理できないことも多いため、「残置物付きで現状引き渡し」とすることがあります。その場合は、必ず買主の了承を得て契約書に明記しましょう。

 

📌 まとめ

 

項目	ポイント
残置物とは	売却時に物件内に残された不要品
原則	全撤去して「空家状態」で引き渡し
合意があれば	残置物付きで引き渡すことも可能
対策	事前確認、契約書記載、専門業者の活用

 

 

最後に

一般的な不動産取引では、売却にあたって売主が残置物をすべて撤去しておくのが望ましい対応です。ご自身で処分することも可能ですが、相続で取得した遠方の物件など、自力での対応が難しいケースでは、不用品回収や片付けの専門業者に依頼するのが安心です。

当社ホームランドでは、残置物の撤去もあわせて承っております。ご自身では大変な残置物の撤去はお気軽にご相談ください。また、当社買取の際は残置物はそのままでの買取も可能です。